先生に聞く
ムクナ豆
現在大阪河﨑リハビリテーション大学では共同でムクナ豆の研究、開発を進めています。そこで一緒に協力いただいている先生方にお話を聞きました。
言い伝えを科学に
ムクナ豆はインドが原産といわれており、アーユルヴェーダ(五千年の歴史をもつインド・スリランカ発祥の伝統医療)ではパーキンソン病の治療に昔から語り継がれてきました。宇都宮先生、河野先生は梅などの伝統食材に対して『言い伝えを科学に』を信念に研究を続けています。
(左)宇都宮先生 (右)河野先生
大阪河﨑リハビリテーション大学ではL-ドーパの測定器を導入しています。ムクナ豆の計測からデータを収集し、研究・開発に活用しています。ムクナ豆はL-ドーパが含まれていますが、その成分は非常に壊れやすくなっています。
L-ドーパ測定器
若い豆と完熟豆L-ドーパ含有量(ムクナ重量当たりの含有率)
上記データは完熟豆と若い豆のL-ドーパの含有量です。 「はたらくムクナ豆」のように粉末製品にする場合も樹上でしっかり完熟後に収穫、十分な乾燥と正しい保管、適切な焙煎を行わないとL-ドーパが保持できないことがデータで出ています。
まだ若い豆
樹上で十分に熟した完熟豆
お茶の製品にする場合も粉砕時の豆の形状、焙煎温度、ティーパックの素材次第でL- ドーパがほとんど抽出できていないことが判明しています。ムクナ豆のL-ドーパの取り扱いは細心の注意が必要です。ムクナ豆製品を利用する場合はL-ドーパが壊れておらず含有量が正確であることが大切です。
製品比較 L-ドーパ含有率(ムクナ重量当たりの含有率)
ムクナ豆の良いところを
目に見えるカタチに
研究のデータを活用し、現在も新しいムクナ豆製品の開発に共同で取り組んでいます。L-ドーパを壊さない・管理する製品づくりは試行錯誤の連続ですが、データを数字にすることでムクナ豆の良い部分が目に見えるカタチになって消費者に届けることができることを目指しています。
お話をうかがったのは…
大阪河﨑リハビリテーション大学
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宇都宮 洋才教授
1963年、大分県出身。医学博士。専門は細胞生物学・機能性食品学・食品生化学。『言い伝えを科学に』と研究によって医学的に解き明かす研究を続けている。梅の科学的な効能研究の第一人者「梅干し博士」として講演や、テレビをはじめとしたメディア出演多数。
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河野 良平講師
1982年、広島県出身。近畿大学生物理工学部卒業、工学博士。専門は疾病予防食品学・機能性食品学・食生活学・生物学。マイケル・J・フォックスパーキンソン病リサーチ財団からパーキンソン病に興味を持ち疾病を科学の視点で研究を続けている。
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ムクナ豆に含まれているLドーパはドーパミンの前駆物質(一つ手前の化合物)で、神経伝達物質として重要な役割をもつ前駆アミノ酸です。
いきいきと活動するために必要なドーパミンの元となる物質で、加齢により不足しやすくなるといわれています。
ドーパミンが不足するとパーキンソン病、ムズムズ脚症候群、運動障害、意欲低下など様々な症状につながる場合があります。
はたらくムクナ豆は主に5つのこだわりと責任を持ってお客様にお届けしています。
- 国産100%のムクナ豆を使用・国内シェアNo.1※※2021年国内生産数の71.4% 当社調べ
- データに基づいた製品づくりのため複数大学との研究と開発
- 「L-ドーパ測定設備」を導入し、自社の厳しい基準をクリアした原材料のみ使用
- データを取りながら計測し、ムクナ豆の「L-ドーパを壊さない・管理する」製品づくり
- 残留農薬検査済み。全項目不検出の結果が出ています